JetBrainsの調査チームは数ヶ月ごとに開発者調査を実施しているが、今回のデータは興味深い結果を示している。
2026年1月、世界中の1万人以上のプロ開発者を対象に、「仕事で実際にどのAIツールを使っているか」を調査した。
結論:90%の開発者がすでにAIツールを利用している。しかし、どのツールが成長し、どのツールが停滞しているかには大きな差がある。
GitHub Copilot:老舗だが成長は停滞
GitHub Copilotは最も知名度の高いAIコーディングツールで、76%の開発者が認知している。しかし、実際に仕事で使用している割合は29%にとどまり、前年比で顕著な成長は見られない。
大企業(5000人以上)ではCopilotが依然として主力で、採用率は40%に達する。これは企業向けのコンプライアンス面での優位性やIT調達の慣性に支えられていることを示すが、エンジニアの自主的な選択においては魅力が低下している。
Claude Code:3%から18%へ、半年で6倍
最も目覚ましい成長曲線を示したのはClaude Codeだ:
| 期間 | Claude Code採用率 |
| 2025年4月~6月 | 約3% |
| 2026年1月 | 18% |
6ヶ月で採用率は6倍に増加。北米ではさらに高く24%に達する。
満足度データも同様に印象的だ:CSAT(顧客満足度)91%、NPS(ネットプロモータースコア)54。エンタープライズソフトウェア分野では、これらの数値はトップクラスとされる。
Claude Codeの原動力は何か?調査データは「プラットフォームよりもパフォーマンス」を指し示している——開発者はエコシステムに関係なく、より効果的なツールに移行する傾向がある。
Cursor:Claude Codeと互角
Cursorの認知度は69%、仕事での採用率はClaude Codeと同じ18%だ。
「主力ツール」(最も頻繁に使用するもの)の選択では、Claude Codeが28%、Cursorが24%で、両者を合わせると50%を超える。
チャットインターフェースはまだ健在
興味深いことに、開発者はコーディングにチャットベースのツールもかなり使用している:
| ツール | 開発タスクでの使用率 |
| ChatGPT | 28% |
| Gemini | 8% |
| Claude チャットインターフェース | 7% |
多くの開発者はまだ「AIに質問する」段階から「AIにコードを書かせる」段階に移行していない。両方の使用パターンが共存し、互いに排他的ではない。
Google Antigravity:参入
Googleは昨年11月にAntigravity(開発者向けAIツール)をリリース。今年1月までに6%の開発者がすでに使用している。リリースからわずか2ヶ月の製品としてはまずまずのスタートだ。今後も勢いを維持できるかは、製品力次第となる。
次の勝者は誰か
調査が明らかにした根底にあるロジックはシンプルだ:開発者はより優れたツールに積極的に移行し、エコシステムの囲い込みは以前ほど効果的ではない。
GitHub Copilotは2年早く市場に参入し、GitHub統合を活用して市場を獲得したが、成長は停滞している。後発のClaude Codeは製品力で追い上げた。
このパターンが続けば、より強力なモデルと優れたツール体験を提供する者が、より多くの市場を獲得することになる。
出典:CocoLoop、Which AI Coding Tools Do Developers Actually Use at Work?(JetBrains Research Blog)