Claude、8日間で2度の大規模障害 信頼性に視線

2026年4月28日11時53分(UTC)、Claude Haiku 4.5でエラーが出始めた。

同日23時33分までに、Anthropicのステータスページには5件の障害が記録された。Haiku 4.5、Sonnet 4.5、Opus 4.7が順に不調となり、Claude.aiのログイン経路は17時34分から18時52分まで78分間停止。Claude CodeのCode Reviewも断続的にセッションを開始できなかった。

5件を重ねて見ると、この日のAnthropicのサービスは約2時間、部分的または全面的に使えない状態だった。

今回何が壊れたのか

Anthropicはステータスページで、Anthropic APIのエラー増加と、Claude Codeのログイン経路を含むClaude.aiへのアクセス問題を確認したと説明した。

要するに、APIは500エラーを返し、Web版にはログインできず、Claude Codeは作業を始める段階でつまずいていた。

Downdetectorの数字はさらに分かりやすい。4月28日午前11時11分(太平洋時間)までに、5,000人を超えるユーザーが障害を報告した。特定地域の小さな不具合ではなく、世界規模で同時に倒れた形だ。

サービス開始終了継続時間
Haiku 4.511:5312:4451分
Sonnet 4.513:2213:3917分
Claude.ai + API17:3418:5278分
Opus 4.723:2523:338分
Claude Code Review複数回-断続的

同じ営業日に5件の独立した障害が重なれば、ワークフローを最後まで止めずに走らせられる時間はかなり限られる。

今月初めてではない

さらに目立つのは発生間隔だ。8日前の4月20日にもClaudeは同様の広範な停止を経験しており、Downdetectorには「Service is temporarily busy」や「Page not found」に関する報告が6,500件寄せられていた。

どちらの障害についても、Anthropicはポストモーテムを出していない。

「エンタープライズ」を掲げる企業としては、かなり気まずい対応だ。数千人規模のユーザーに影響し、複数の製品ラインをまたぐ障害であれば、業界慣行としては根本原因を含むインシデント報告を顧客に示すのが普通だ。

なぜ今重要なのか

2025年から2026年にかけてのAnthropicの物語は、「売上が3カ月で3倍」「企業API市場で40%のシェア」「評価額3,800億ドル」という数字で語られてきた。

その裏側にある現実は、成長速度がインフラの受け止める速度を上回っている可能性だ。

いくつかの材料が重なっている。Claude Codeは4月に20ドルのProプランから外される予定が示され、価格体系が見直されていた。4月24日には、Anthropicが過去しばらくのClaude Code品質低下を振り返り、エンジニアリング上の失敗を認めた。そこに信頼性の問題が加わった。

端的に言えば、同社は価格改定、モデル改善、企業導入拡大を同時に進めている。どれも単独で簡単ではない。それらが重なれば、障害率は上がりやすくなる。

顧客は何を見るのか

企業がClaudeを使うかどうかを決める軸は、モデルのスコアだけではない。SLA、可用性、障害対応の速さこそ、購買契約に書き込まれる硬い条件だ。

今後数週間で見るべき点は、Anthropicが根本原因を示すポストモーテムを出すか、問題がログインやAPIゲートウェイのような制御プレーンに限られるのか、それとも計算リソース層に及ぶのか、そしてAWS Trainiumの学習契約の下で推論インフラが追いついているのか、ということだ。

これらに正面から答えが出なければ、NEC、CBA、Canvaのような大口顧客が次に交渉材料にするのは価格ではないかもしれない。

参考資料:Claude Status公式記録(status.claude.com)、Anthropic's Claude suffers alarming outage for thousands(Rolling Out)、CocoLoop、Claude AI Services Suffer Repeat Outages Impacting Global Users(infonasional.com)、Claude AI was down - what we know so far about the outage(Tom's Guide)