Amazonの4-6月期決算は、単なる株価材料ではなかった。AWSは再加速し、TrainiumにはOpenAIとAnthropicの長期コミットメントが入り、純利益にはAnthropic投資を主因とする534億ドルの税引き前利益が含まれた。
売上高は2006億ドルで前年同期比20%増。AWS売上は422億ドル、伸び率は36.7%で18四半期ぶりの高水準だった。純利益は626億ドルに増えたが、その大きな部分は通常営業ではなく、Anthropic関連の公正価値変動によるものだ。
AWSは速くなったが、支出も重い
“AWS is booming, growing 36.7% year-over-year in Q2—our fastest growth in 18 quarters—and our AI and Chips businesses each eclipsed run rates of more than $25 billion.”
Andy Jassy CEOのこの発言は、AWSが年換算で約1690億ドル、AWSのAI事業とAmazonのチップ事業がそれぞれ250億ドルを超えたことを示す。
AWSの営業利益は166億ドル。一方、過去12カ月のフリーキャッシュフローは76億ドルの流出に転じた。設備購入が前年より661億ドル増え、主にAI投資を反映している。APによると、Amazonは2026年の資本支出見通しを2200億ドルへ引き上げた。
Trainiumには顧客の裏付けが出た
Amazonは、AnthropicとOpenAIがTrainiumについて複数年・複数ギガワット規模のコミットメントを行ったと明らかにした。これは単体チップの性能より重い情報だ。大手AIラボは、チップだけでなく、電力、ネットワーク、クラウド運用まで含む供給能力を買っている。
Graviton5も一般提供に入り、Graviton4比で最大25%高い計算性能をうたう。GravitonはAWS上位1000のEC2顧客の98%が使っている。
Anthropic分は本業売上ではない
534億ドルはAWSの現金売上ではない。非営業の税引き前その他収益で、主にAnthropic投資から来ている。つまりAnthropicはAmazonにとって、顧客であり、提携先であり、貸借対照表上の評価変数にもなった。
Bedrockは企業向け入口を取りに行く
BedrockにはOpenAI GPT-5.6、Anthropic Claude Opus 5、Google DeepMind Gemma 4、SpaceXAI Grok 4.3など10以上の管理型基盤モデルが追加された。利用企業は数十万に達し、直近6カ月の新規顧客数は開始後2年間の合計を上回ったという。
今後見るべき点は、AWSが高成長を維持できるか、AIとチップの年換算売上が250億ドルラインの先へ伸びるか、2200億ドル規模の投資が継続的なクラウド収入に変わるかだ。
情報源:智东西、Amazon第2四半期決算、SEC 8-K/Exhibit 99.1、CocoLoop、AP。Amazon資料でAWS成長率、AI・チップ年換算売上、Anthropic投資益、自由现金流、Trainium/Gravitonの範囲を確認し、APで資本支出見通しと需要コメントを確認。