CEOのJim Belosic氏は1年前、VCを「詐欺師」と公言していた。月曜日、彼は自ら署名した。1.1億ドル、評価額10億ドル。ParadigmとSequoiaが共同リードし、Stripe兄弟のPatrick氏とJohn Collison氏がフォローした。
資金は、2018年創業の金属加工工場SendCutSend(ネバダ州リノ)に投入される。
何をする会社か
簡単に言えば、CADファイルを送ると、それを切断してくれる。
- ステンレス鋼板、アルミ板、銅板、プラスチック板——24時間以内に切断・出荷
- 顧客:ロボット企業、宇宙技術企業、自動車工場、防衛請負業者
- 近年最も成長している分野:AIデータセンター向けキャビネットと鋼製フレーム
「ソフトウェア定義製造」という派手なPR用語の背後にあるのは、重くて汚い仕事——多数のCNC切断機、レーザー、ウォータージェット、そして顧客がAmazonのように注文を追跡できるスケジューリングソフトウェアだ。
なぜVCが今、10億ドルと評価するのか
Belosic氏はこれまで外部資本を拒否し、ブートストラップで2億ドルの売上高を達成していた。彼を動かしたのはVCではなく、受注だった。
「昨年、需要が能力を上回ったため、3万5000時間以上の残業を記録した」
需給ギャップはこれだ:AIデータセンターが爆発的に建設されているが、あのキャビネット群の鋼板を誰が切断するのか?
OpenAIはStargateを契約、AnthropicはKPMGと提携、SoftBankは液晶工場を転換——これらの上位レベルの物語はすべて、最終的には特定の鋼製フレームにたどり着く。NVIDIAがH200を1万枚売れば、下流では少なくとも数百のキャビネットが必要になる。キャビネットには鋼製フレームが必要で、フレームには切断が必要だ。
中国やメキシコの鋼板工場はもちろん安いが、AIデータセンターの多くは米国内にあり、国防関連の顧客もいるため、鋼板を海外から調達できない。SendCutSendはまさにその位置を押さえている。
Belosic氏の方向転換
Belosic氏は、SequoiaのパートナーAndrew Reed氏がリノの工場を見学した後にようやく同意した。その工場は30万平方フィートの広さだ。彼とVCとの確執は彼の論理を示している——彼は外部資本に反対しているのではなく、「製造業を理解しない人間が製造業に指示する」ことに反対しているのだ。Sequoiaが実際の生産ラインを見て、彼は折れた。
彼が1.1億ドルの使途に計画しているのは、非常にハードコアだ:
- 今後5年間で10億ドルを米国の製造業雇用と地元材料調達に投資
- 2.5億ドルを既存工場の拡張と新工場建設に充当
評価額プレミアムではなく、生産能力そのものが目的だ。
新たなセクターの浮上
今回の資金調達で最も注目すべき詳細は、金額ではなく、Paradigm——主に暗号資産に投資してきたVC——が鋼板加工工場のラウンドをリードしたことだ。
Paradigmは声明で「physical AI」に注目していると述べている。同じ週に、モジュラーデータセンター企業ArmadaもBlackRock主導で2.3億ドルを調達した。
これらを合わせるとわかる:今回のAIの波で本当に儲けるのは、コードを書く人間ではなく、鋼板を切る人間かもしれない。少なくとも2026年のデータセンター建設ブームにおいては、そうだ。
参考元:This Founder Called VCs 'Grifters'—Then Took $110 Million From Them and Built a Unicorn(Inc.);CocoLoop;Paradigm expands beyond crypto with $110M SendCutSend investment(Crypto.news);Custom manufacturing startup SendCutSend secured $110 million investment at $1 billion valuation(WSJ via Reuters/TradingView)