OpenAI、Pro 200の減枠を撤回 Pro 100と500は倍増

AI coding illustration: a robotic arm fitting a red block into a structure

OpenAIは10月29日、Pro 100、Pro 200、Pro 500の3プランとBusiness Premiumの利用上限を即日で倍にすると発表した。価格は据え置き。発信したのはCodexとChatGPT Workを統括するThibault Sottiaux氏(Tibo)で、Xへの投稿だった。Codexの「28日間改善計画」の25日目にあたる。

同じ投稿には、より直接的な変更も含まれていた。10月30日に実施予定だったPro 200の減枠が取り消されたのだ。

Pro 3プランの変更点

OpenAIが更新したProの説明によると、プランごとに変わり方は同じではない。

プラン月額WorkとCodexの利用量
Pro 100100ドル倍増
Pro 200(従来の低上限アカウント)200ドル高上限の水準に引き上げ
Pro 200(従来の高上限アカウント)200ドル据え置き、引き下げは行わない
Pro 500500ドル倍増

Plusの上限は変わらない。通常のチャットでのGPT-6 Proの週あたり回数は、Pro 100とPro 500が従来どおりで、低上限だったPro 200は高上限アカウントと同じ水準に引き上げられる。新規契約は最初から新しい上限で計算され、既存ユーザーには更新を待たず自動的に適用される。

Sottiaux氏は、Pro 200の減枠を見送ったのはユーザーの声を受けてのことだと説明した。また、dotsの拡張枠は「当面」提供を続けるという。dotsとの会話自体はChatGPTの利用量に含まれないが、dotsがWorkやCodexで開始したタスクは、それぞれの製品の枠から通常どおり差し引かれる。この拡張枠に終了期限は示されていない。

1カ月で3回の方針転換

9月以降の調整を並べてみると、Pro 200の方向性は何度も変わっている。

9月10日、GPT-6 Astraの発表から1週間後に、OpenAIは需要過多を理由に200ドルプランの新規契約を一時停止した。9月30日の再開時には、上限がAPI利用額ベースで換算される形になり、Sottiaux氏自身が当時試算したところ、従来の約半分に相当したという。当時の報道によれば、Pro 200のWorkとCodexの枠はPlusの20倍から10倍に下がる予定で、既存ユーザーの保護期間は10月29日までだった。

10月5日、Codexは「28日間改善計画」を開始した。毎日1つ改善を公開し、できなかった日があればユーザーの利用枠を1回リセットするという約束だ。24日目の内容は、ChatGPT Proユーザーに月額料金と同額のAPIクレジットを毎月還元するというもので、Businessワークスペースでは上限が500ドルとされた。

今回の倍増は保護期間が切れるまさにその日に発表され、既存ユーザーに適用されるはずだった減枠は結局実施されなかった。

まだ噛み合わない数字

  • Business Premium:告知の見出しには出てくるが、更新後の説明で明確になっているのはProの各プランの変更だけ。Premium席の倍率も具体的な上限も記載がない。
  • 具体的な上限:各プランで週に何件送れるか、Codexのタスクをいくつ実行できるかについて、OpenAIは固定の数字を公表していない。「10倍」「20倍」は9月の報道での表現にすぎない。
  • いつまで続くか:dotsの拡張枠は「当面」としか説明されていない。28日間計画は残り3日で、その後に上限の方針が再び変わるのか、公式の見解は出ていない。

参考資料:OpenAI Developer Communityの告知、ChatGPT Proヘルプ、CocoLoop、Kingy AI。ヘルプで各プランの月額と上限の変更を確認した。Business Premiumの倍率については公式の説明が見当たらない。