GLM有料化初日にDeepSeekが首位奪還

GLM-5.3-Flashが無料提供を終えて有料に切り替わった初日、DeepSeekはOpenCodeの日次利用量で首位に返り咲いた。この情報はOpenCode公式アカウントによるもので、同じ投稿ではもう一つの名前にも触れている。それより下位につけるMuse Sparkを「静かなダークホース」と呼んだ。

この変化を理解するには、まずGLMがそれまでどんな位置にいたかを見る必要がある。

無料期間がランキングをどう押し上げたか

8月26日、智譜(Zhipu AI)はGLM-5.3-Flashを正式発表し、これまでOpenCodeとOpenRouterで匿名運用されていたox-alphaがこのモデルであることを認めた。その匿名テスト期間中は開発者に無料開放されており、あっという間にその週で最も使われるモデルとなった。

OpenCodeが公開している累計ランキング(集計期間は7月4日から8月28日)には、この無料提供がもたらした変動がはっきり表れている。

モデルベンダー累計トークン増減率
glm-5.3-flash智譜(Zhipu AI)41T+881%
deepseek-v4-flashDeepSeek17T-75%
mimo-v2.5小米(Xiaomi)11T-2%
muse-spark-1.2-contributorMeta9.5T+180%
hy3騰訊(Tencent)3.2T+111%

一方は881%増、一方は75%減——この二本の曲線の形は符合しており、無料枠が登場した数週間、同じ予算感度の高い開発者層がまとめて移動したことを示している。

プロモーション価格から逆算すると、41兆トークンを入力側の促進価格である100万トークンあたり0.075ドルで計算した場合、概算で約307万ドルとなる。これは智譜がこの期間に得なかった収入であり、同時に首位露出を買うために支払った対価とも言える。国内トップクラスの大規模言語モデル企業のマーケティング費用の水準で見れば、300万ドルで1カ月分の開発者マインドシェアを獲得するのは、決して高くない。

価格戦はまだ終わっていない

GLM-5.3-Flashの標準価格は入力100万トークンあたり0.15ドル、出力0.50ドル。プロモーション期間中はさらに半額となり、入力0.075ドル、出力0.25ドルで、9月9日24時(UTC+8)まで適用される。参考までに、GLM-5.3自体の価格は入力1.4ドル、出力4.4ドルで、Flashはその約10分の1に相当する。

モデル仕様面では、GLM-5.3-Flashは総パラメータ320B・活性化パラメータ18Bのネイティブマルチモーダルモデルで、コンテキスト長は100万トークン。公開情報によれば、学習と推論は国産チップ上で行われているという。ベンチマークでは、智譜はTerminal Bench 2.1で84.3、DeepSWE v1.1で63.4を記録したとしており、コーディングとエージェント関連の6項目の評価すべてで前世代のGLM-5.2を上回った。

したがって、潮が引いたことがそのまま製品の評価を否定するわけではない。有料化初日に日次ランキング首位を失ったことは、価格弾力性を測る試金石だ。両モデルの能力差が開発者の許容範囲に収まる場合、残る判断材料は単価と割り当て枠だけになる。DeepSeek-V4-Flashはすでに価格を大きく下げており、無料枠がなくなれば、もともとの利用者が他所に留まり続ける理由もなくなる。

この種のランキングをどう読むべきか

OpenCodeのランキングはトークン消費量で算出されるため、実際のワークロードに近いという利点がある一方、無料提供が一回入るだけで分母が一気に膨らむという代償も伴う。同じ問題はOpenRouterでも見られる。匿名モデル、試用枠、期間限定の割引——そのいずれもが、モデル本来の実力とは無関係な急な山をランキング上に残す。

国内の開発者にとって、より参考になるのは有料化後の推移だ。無料期間中の順位は誰が宣伝に資金を投じる意欲があるかを示すにすぎず、有料化初日以降の順位こそが、実際に定着した利用者を映し出す。9月9日にプロモーションが終了し、Flashが標準価格に戻る日が、次の観察ポイントとなる。

参考資料:OpenCodeの公開データページおよび公式アカウント、智譜GLM-5.3-Flashのリリースノート、CocoLoop、公開されている技術ベンチマークのまとめ。累計トークンおよび増減率はOpenCodeのデータページに示された集計期間によるもので、費用はプロモーション時の入力価格に基づく概算です。