DeepSeek、V4-Flash正式版APIを公開

DeepSeekは7月31日、V4-Flash正式版APIの公開ベータを始めた。Web版とアプリ版のモデル、V4-Pro APIには変更がなく、更新対象は開発者向けAPI、コードエージェント、Codex連携に絞られる。

最大の数字はTerminal Bench 2.1の82.7だ。公式比較表ではV4-Flash Previewが61.8、V4-Pro Previewが72.1。Flashの旧版から絶対値で20.9ポイント、相対値で約33.8%の上昇になる。

モデルを大きくせず、後学習で伸ばした

「DeepSeek-V4-Flash-0731はDeepSeek-V4-Flash-previewと同じモデル構造と規模を維持し、後学習だけをやり直した。」

V4の技術報告とモデルカードによると、Flashは総パラメータ2840億、1トークン当たりの活性パラメータ130億で、コンテキスト長は100万トークン。今回の伸びは規模拡大や新アーキテクチャによるものではない。

max effortと未公開のDeepSeek Harness最小モードを使った公式値は、Terminal Bench 2.1が82.7、NL2Repoが54.2、CyberGymが76.7、DeepSWEが54.4、Toolathlon-Verifiedが70.3、DSBench-FullStackが68.7、DSBench-Hardが59.6となっている。

DeepSeek V4-Flash正式版APIのベンチマーク告知
DeepSeekが公開したV4-Flash 0731の告知と比較表。

評価条件も欠かせない。公開Code Agent課題ではtop_p=0.95temperature=1.0、max設定を利用した。DSBenchの2項目は社内評価だ。CyberGymの公開ランキングにはV4-Flash 0731がまだ掲載されていないため、76.7は現時点でベンダー申告値であり、独立再現値ではない

CyberGymは188の大規模OSSプロジェクトから1507件の過去の脆弱性を集め、未修正のコードベースに対して動作するPoCを作れるかを測る。エージェント構成や試行回数でも結果が動くため、DeepSeek Harnessの公開が最初の検証点になる。

Codex対応はまず通信形式から

V4-Flashはhttps://api.deepseek.comでResponses API形式を受け付け、モデル名はdeepseek-v4-flash。OpenAI SDKのclient.responses.create()形式やCodex設定から呼び出せる。

対応するのはfunction、サーバー側web search、Codex向けのカスタムapply_patch、SSEストリーミング、reasoning effort、JSON出力だ。

形式の互換性は、Responsesプラットフォーム全機能の互換性を示さない。 previous_response_id、conversation、store、background、context managementは非対応。file search、code interpreter、computer use、MCPも無視される。APIはステートレスで、会話履歴はクライアント側が再送する必要がある。

価格は据え置き

V4-Flashは100万トークン当たり、キャッシュ済み入力0.02元、未キャッシュ入力1元、出力2元。100万トークンのコンテキスト、最大38.4万トークンの出力、アカウント同時実行上限2500を掲げる。V4-Proは同じ3区分で0.025元、3元、6元、同時実行上限500だ。

Responses APIが使えるのは現在V4-Flashだけで、V4-Proは8月初旬に追加予定。次に確認すべき点はharnessの公開、82.7と76.7の独立再現、実案件でのトークン消費と完了率だ。

参考資料:DeepSeek API更新履歴、Responses APIおよび料金文書;CocoLoop;DeepSeek V4技術報告とHugging Faceモデルカードで284B/13B構成、1Mコンテキスト、Preview基準値を確認;CyberGym公式サイトで評価定義と公開再現状況を確認。