中国のAI政策は、単なる新モデル発表の話から一段進んだ。国家発展改革委員会は7月31日の会見で、全国产の10万カードAIスーパー・クラスター、前年同期比2.8倍の知能算力、中国製大規模モデルの世界ダウンロード100億回超、そして人工知能法の立法加速を同時に示した。
報道によると、同委の蒋毅報道官は、上半期のAI関連産業が 30%以上 の高成長を保ったと説明した。焦点はモデル単体の性能ではなく、算力、モデル、データ、応用、ガバナンスを一つの産業システムとして扱う点にある。
成長の主戦場は基盤へ
「人工知能という千里馬を、速く、そして安定して走らせる」。
会見で示された数字は具体的だ。初の全国产 10万カード AIスーパー・クラスターが正式稼働し、6月末時点の全国知能算力は前年同期の 2.8倍。中国製大規模モデルの世界ダウンロードは 100億回 を突破し、高品質データセットは 12万件 を超えた。
DeepSeekやMoonshotの名前が挙がったのは、兆級パラメータのオープンモデルだけが理由ではない。中国製モデルと中国製AIチップの適配が進むことの方が、企業の導入コストには直結する。手元の算力で動くかどうかが、実運用の入口を決める。
法整備は導入拡大の後を追う
財聯社はさらに、「十五五」期間の算力ネットワーク建設で直接投資が 4兆元 増えるとの試算を伝えた。ここまで投資規模が大きくなると、課題は資金調達だけでは済まない。データの出所、モデル呼び出し、リスク警報、緊急対応を事前に記録できる制度が必要になる。
発改委が7月中旬に出したAI協力発展行動計画にも、エージェントの規範、オープンソースのコンプライアンス、安全ガバナンス、AI倫理が並ぶ。ロボット、産業制御、金融、医療のような高影響領域では、評価や監査、責任範囲が製品設計の早い段階に入り込む。
ロボットが物理世界の論点を押し出す
もう一つの数字も見逃せない。世界で売れる人型・四足ロボット10台のうち8台が中国発だという。これは高級部品や制御ソフトで全面的に優位という意味ではない。それでも、AIが機械を動かす局面が広がれば、誤答は物理的な誤動作に変わる。
次に見るべき点は明確だ。人工知能法案がいつ公開意見募集に進むのか、国家AI応用中試基地がどの評価基準を出すのか、4兆元規模の算力網投資が企業の買える実効算力にどれだけ変わるのか。この三つが、30%成長の持続性を測る物差しになる。
情報源:国家発展改革委員会会見の公開報道、財聯社、中国新聞社、IT之家、デジタル中国建設サミット公式サイト、CocoLoop。10万カード超集群、2.8倍の知能算力、モデルダウンロード数、12万件データセット、4兆元の算力網投資、人工知能法の表現を確認。