AIによる3D生成はここまで、プロンプトから椅子やキャラクター、建物のメッシュを1つ作る段階にとどまっていた。Tripo AIを展開する北京のVastは、その次を狙う。6月1日に発表したProject Edenは、消えずに残り、何度も入り直せて、複数人が同時に歩ける世界を生成する計画だ。
Project Edenの要点は、世界そのものと見た目を分ける設計にある。構造化状態層が3D世界の土台を保持し、状態から観測へのインターフェースが幾何と意味条件へ変換し、生成レンダリング層が視点ごとに一貫した画面をリアルタイムで出す。状態が画面から独立していれば、振り向いた瞬間に部屋が作り直されるような破綻を避けやすい。
Vastは2023年創業で、従業員は100人超。Tripoのユーザーは世界で2000万人に達し、主な市場は米国、欧州、日本、韓国だ。今回のA+とA++ラウンドはInce Capitalと中国人寿系の長三角科創基金が主導し、調達額は約2億ドル、評価額は10億ドルを超えた。Project Edenはまだ開発者向けに公開されておらず、2026年内の開放が予定されている。
参考資料:GamesBeatとTipRanksによるTripo AI資金調達およびProject Eden報道、Implicator.aiのVast資金調達報道、GlobeNewswireのA+およびA++ラウンド発表; CocoLoop