Kimi K2、オープンソースの1兆パラメータMoEモデル

昨年7月、月之暗面(Moonshot AI)は直接、1兆パラメータのMoE大規模モデル「Kimi K2」をオープンソース化した。各トークンでは32Bパラメータのみが活性化される。

アーキテクチャの特徴

  • 総パラメータ数:1兆
  • トークンあたりの活性化パラメータ:32B
  • 学習データ:約15.5兆トークン
  • コンテキストウィンドウ:128K(後に256Kにアップグレード)
  • 最適化アルゴリズム:Muon

コードと重みはModified MIT Licenseで公開されており、最先端規模のオープンソースモデルの中でも最も寛容なライセンスの一つとなっている。

性能水準

オープンソースの非推論(non-thinking)モデルの中で、K2はコーディングベンチマークで首位に立ち、複数のタスクでGPT-4.1やClaude Opus 4を上回っている。エージェント能力、ツール呼び出し、STEM推論が強みだ。

2つのバージョンが用意されている:

  • K2-Base:自分でファインチューニングしたい研究者向け
  • K2-Instruct:汎用対話やエージェントシナリオ向け、すぐに使える

その後の反復

9月にはK2-Instruct-0905バージョンがリリースされ、コーディングタスクの性能がさらに向上し、コンテキストウィンドウが128Kから256Kに拡張された。

今年1月にはK2.5が公開された。K2-Baseをベースに、約15兆の混合ビジョン・テキストトークンを用いて継続事前学習を行い、ネイティブなマルチモーダル対応を実現。また、複雑なタスクを複数の並列サブタスクに分解できるAgent Swarm機能も搭載している。

K2からK2.5への反復速度を見る限り、月之暗面はオープンソース路線で非常に積極的な姿勢を取っている。1兆パラメータのモデルをオープンソース化することは、2年前には夢物語だと思われていただろう。

出典:Moonshot AI公式技術ブログ、CocoLoop、Hugging Faceモデルページ