AI画像生成ツールが、米国州法の強い禁止措置と正面からぶつかった。ミネソタ州の「nudification」アプリ禁止法は8月1日に発効し、連邦地裁のDonovan Frank判事はxAIの緊急差し止め請求を退けた。
裁判所が見たのは提出の遅さ
“Such a delay in bringing the action and the motion suggests that harm is not immediate.”
州知事Tim Walzは5月6日に同法案へ署名した。州下院は132対1、州上院は65対0で可決している。xAIが緊急申立てを出したのは7月29日で、発効の3日前だった。
今回の判断は本案判決ではない。裁判所は申立てを仮差し止め請求として扱い、8月19日に審理を開く。
規制は利用者だけでなく入口へ
この法律は、識別可能な人物について、本人の同意なく本物らしい性的画像や動画を生成させるサイトやアプリを対象にする。開発者には違反ごとに最大50万ドルの民事制裁があり得る。
xAIは、法律が広すぎ、善意の安全対策を行う企業へのセーフハーバーがないと主張する。一方で州側は、生成行為の入口そのものを止めなければ被害が広がると見る。
Grokの過去が背景にある
AP、Engadget、The Next Webはいずれも、Grokの画像生成をめぐる過去の批判を背景としている。xAIは規約で有害利用やプライバシー侵害を禁じ、対策を強化したと説明する。焦点は、その説明だけで「入口を提供した」責任を避けられるかだ。
出典:ミネソタ州司法長官事務所の裁判所命令、AP、Engadget、The Next Web、CocoLoop、KARE 11。臨時差し止め、制裁上限、採決結果、審理予定、xAIの主張を確認。