NVIDIA、SSIに50億ドル規模の賭け

OpenAIを離れたIlya Sutskeverが立ち上げたSafe Superintelligenceは、短い理念だけを掲げる会社から、次世代計算資源を確保する会社へ一歩進んだ。NVIDIAとSSIは7月27日、Vera Rubinプラットフォームを軸にした長期戦略提携を発表した。

見えている製品は計算資源だ

公式声明では、SSIがVera Rubinを使い、秘匿された研究に向けて計算能力を一桁規模で高めると説明している。NVIDIAは投資を「substantial」と表現し、Reutersは関係者の話として約50億ドルの株式投資だと報じた。

Vera RubinはBlackwell Ultraの次に来るデータセンター基盤だ。NVIDIAの資料ではRubin NVL72が72個のRubin GPUと36個のVera CPUで構成され、Rubin CPXは長文脈推論で性能を30倍、総保有コストを3分の1にできると説明されている。

資金調達でもあり、供給網の確保でもある

SSIは2024年にSutskever、Daniel Gross、Daniel Levyが設立した。すでに10億ドルを調達し、後続報道では評価額が320億ドルに達したとされる。出資者にはAndreessen Horowitz、Sequoia、DST Global、Alphabet傘下のCapitalGが並ぶ。

SutskeverはTechCrunchに “We have research that is worthy of scaling up, and having access to a big NVIDIA computer will let us do so.” と語った。要するにSSIは、モデルや製品を見せる前に、フロンティア計算資源へのアクセスで次の段階を示そうとしている。

次は納入と開示を見る

確認すべき点は明確だ。Vera Rubinが予定通り届くか、SSIが研究成果や安全評価を出すか、NVIDIAの50億ドル規模投資が資金調達記録で確認できるか。この提携は、次の計算資源の列にSSIが座席を取ったことを示す。

参考情報:NVIDIA/SSI公式声明、第一財経、TechCrunch、Reuters、The Economic Times、CocoLoop;提携範囲、Vera Rubinアクセス、一桁規模の計算能力向上、50億ドル投資報道、SSIの2024年設立、既存10億ドル調達、320億ドル評価、Rubin NVL72の72 GPU/36 CPU構成とRubin CPXの性能・コスト口径を確認。