OpenRouter、月間100兆トークンを処理、Google主導で1.13億ドル調達

OpenRouterは現在、月間100兆トークンをルーティングしている。週間では25兆トークンで、半年前の5兆トークンから5倍に増加した。

5月26日、同社はCapitalG(Alphabetの成長ファンド)主導のシリーズBラウンドで1.13億ドルを調達し、評価額は13億ドルに倍増した。

OpenRouterとは何か

一言で言えば、大規模言語モデル向けの「中継局」だ。開発者はOpenRouterの単一APIを通じて、OpenAI、Anthropic、Google、xAI、DeepSeekなど400以上のモデルにアクセスできる。フォーマット、課金、レート制限を一元管理し、タスクに最適なモデルを自動選択する。

現在、800万人のユーザーが利用している。

なぜGoogleがモデル非依存のルーターに投資したのか

一見矛盾しているように見える。Googleは自社のGeminiモデルを持ちながら、複数モデルの利用を促進するサービスに出資した。しかし、企業は単一のモデルプロバイダーに依存しないという判断がある。

「企業はもはや、SaaSのように一つのモデルベンダーに縛られることはない。」

業界の変化が速く、今月最強のモデルが来月には追い抜かれる。複数モデルの併用は未来ではなく、すでに現実だ。Googleの投資は、OpenRouterへの期待というより、分散レイヤーにポジションを取る戦略と見られる。

注目の共同投資家

CapitalGに加え、NVIDIAのベンチャー部門NVentures、Snowflake、Databricks、MongoDB、ServiceNowのベンチャー部門、既存投資家のa16z、Menlo Ventures、Sequoiaが参加した。

データ基盤(Snowflake、Databricks、MongoDB)、計算リソース(NVIDIA)、エンタープライズソフトウェアと、AIの本番投入に伴い、モデル呼び出しのゲートウェイが重要になると見ている。

ビジネスの持続可能性

OpenRouterは収益を開示していない。API呼び出しごとに手数料を取るビジネスモデルで、トラフィックが増えれば収益も増える。週間25兆トークンは印象的だが、参入障壁は低い。モデルプロバイダーが自社でルーティング機能を組み込むか、大口顧客が中間業者を迂回する可能性がある。

しかし、半年で5倍の成長と800万ユーザーは需要の強さを示している。OpenRouterが顧客自身よりもコストとモデル選択で優位に立てるかが鍵だ。

出典:TechCrunch、BusinessWire;CocoLoop