Google I/O 2026が明日開幕、Gemini Omniが事前リーク

Google I/O 2026は日本時間5月20日早朝に開幕。CEOサンダー・ピチャイの基調講演の内容が、Googleのエンジニアによって2週間前に大部分リークされた。

Gemini Omni:5月初旬に発見

5月11日の週末、GeminiのWeb UIに「Create with Gemini Omni: meet our new video model, remix your videos, edit directly in chat, try templates, and more」という文字列が発見された。OmniはGoogleの次世代AI動画生成モデルだが、Veoのような純粋な動画パイプラインとは異なり、テキスト、画像、動画を1つのモデルに統合する。リークされたデモからは以下の詳細が明らかになった。

  • 動画と同期音声の生成——足音の水しぶき、台詞と口の動きの一致、環境音の連続性。
  • チャット内で直接動画編集——「このキャラクターを赤い服に変更」「雨を追加」「最初の3秒をカット」など、会話1つで完了。
  • FlashとProの2段階で提供される可能性があり、現在見られるサンプルはFlashとみられる。

初期評価では、Omniの生成品質はByteDanceのSeedance 2.0に及ばない。しかしOmniの強みはチャット内での直接編集にあり、Seedanceにはない機能だ。OpenAIのSoraも現状では「生成」のみで「対話型編集」はできない。Googleはこの差別化に賭けている。

Gemini 3.5:Thomas Kurianが「間もなく」と発言

Google CloudのCEO Thomas Kurianは先週、新しいGeminiが「very, very soon」にリリースされ、内部ベンチマークは「非常に強い」と述べた。Polymarketでは「6月30日までにGemini 3.5リリース」のオッズが上昇中。I/Oが最も自然な発表の場となる。また、移行版としてGemini 3.2が先行する可能性もある。Anthropicが先週Agent SDKを独立させたことを踏まえると、GoogleがClaude Opus 4.7に対抗する3.5をこのタイミングで出すのは意図的だ。

Gemini Spark:エージェント戦略

SparkはGoogleのエージェント分野における切り札だ。説明によれば、ワークフローを積極的に引き継ぎ、反復作業を自動化する。OpenAIのOperatorに似ているが、Googleの差別化は既存のエコシステムにある。Gmail、カレンダー、Drive、Docsがすぐに使える入り口であり、Workspaceは数十億のデイリーアクティブユーザーを抱える。ServiceNowやSAPも同様のロジックで、AIを既存のエンタープライズシステムに組み込んでいる。Sparkの価格や具体的な機能はI/Oまで不明で、火曜日の最大のサプライズの一つだ。

Android XRグラス:Appleを先取り

GoogleはI/OでAndroid XRグラスを正式プレビューすることを確認済み。パートナーはSamsung(コードネーム「Jinju」、推定価格379~499ドル)、Warby Parker(若年層向けアイウェアブランド)、Gentle Monster(韓国ファッションアイウェア、アジア市場向け)。AppleのVision Proは3,499ドルで普及に苦戦。Googleは低価格+ファッションコラボ戦略で対抗する。500ドル以下、ファッションブランドとの提携、Androidエコシステムとの連携で、Appleの弱点を突く。WWDCは6月で、Appleはグラスロードマップを加速せざるを得なくなるだろう。

Android 17:安定重視

AI分野の派手さに比べ、Android 17は安定性、パフォーマンス、セキュリティに重点を置く。唯一期待される機能は「app Bubbles」——マルチタスク用のフローティングアプリウィンドウだが、iOS、One UI、MIUIでは既に一般的だ。Pixelの新ハードウェアはI/Oでは発表されず、下半期に延期される。

I/Oで発表されないもの

  • 新しいPixelスマートフォンはなし(確定)
  • Fitbit Airはなし(I/O前に単独発表の可能性)
  • Project Astraの大型アップデートはなし(昨年の目玉機能、今年はSparkに取って代わられる見込み)

火曜早朝に起きる価値はあるか

簡潔な判断:

  • AI製品チーム:Gemini OmniとGemini 3.5は必見。動画エージェントチームのツール選定に影響する。
  • エンタープライズSaaS:Sparkは必見。Workspaceのトラフィック入口の再計算が必要。
  • ハードウェア/ウェアラブル:XRグラスは必見。Googleの低価格コラボ戦略は重要なシグナル。

AnthropicがClaudeのプログラム利用にブレーキをかけたことで、GoogleはOpenAIとAnthropicの間に隙間を作った。火曜日にピチャイがステージに立つ前の緊張感は、過去2年で最も高い。寝られる人は要約を待ち、眠れない人はYouTubeの公式配信を見よう。

出典:Google I/O 2026: What to expect next week including Android 17, AI announcements and more(Yahoo Tech);CocoLoop;Google's Gemini Omni video model surfaces ahead of I/O debut(TestingCatalog);Google I/O 2026 Starts May 19: Gemini Spark, Omni Video AI, Veo Upgrades & Smarter AI Agents Expected(Nokia Power User);What to expect from Google I/O 2026: Gemini upgrades, Android features(Android Authority)