OpenAI、Apple訴訟に公開反論

AppleとOpenAIの関係は、iPhone内のChatGPT連携から、法廷でのハードウェア秘密をめぐる争いへ移った。

OpenAIは8月3日、Apple is getting this wrongという公開文を出した。同時期にAppleは、OpenAIと元Apple社員2人などが機密情報へアクセス、取得、使用、開示することを禁じる仮差止めを米裁判所に求めた。

焦点は2人の元Apple社員

AppleはChang Liu、Tang Yew Tan、OpenAI社員Yu-Ting Peng、もう1人の匿名の元Apple社員の証言取得を求めている。LiuはAppleの上級システム電気エンジニア、TanはiPhoneとApple Watchの製品設計を担い、現在はOpenAIのハードウェア責任者だ。

OpenAIは、2月にAppleの外部弁護士が2つのアジア系姓を取り違えて別人にメールしたこと、さらにOpenAI法務責任者との協議が実際にはなかったとAppleが認めたことを強調した。

"This careless, aggressive and oddly personal lawsuit sadly doesn't live up to that reputation."

残存アクセスが分岐点

OpenAIによると、Liuは2026年1月22日にAppleを退職し、その後Apple社員が資料を探す手助けを求めた。Apple側は、Liuが会社PCを返却せず、認証上の弱点を使って退職後にクラウド保存領域へ入り、機密ファイルを取得したと主張する。

公開情報で確かめられる節目は、1月22日の退職、2月の連絡問題、提訴までの5カ月、8月3日の仮差止め申請、OpenAIの公開反論だ。実際に何が取得、使用されたかは証拠開示で問われる。

背景はAIハードウェア

OpenAIはアプリとAPIだけの会社ではなくなった。io Productsの買収とApple出身ハードウェア人材の採用で、Appleの中核領域に近づいている。転職の自由ではなく、ファイル、供給網情報、未発表設計の境界が争点だ。

次の焦点は仮差止めだ。認められればOpenAIのハードウェアチームには隔離や内部審査の負担がかかる。退けられればAppleは訴訟を続けられるが、製品計画への即時圧力は弱まる。

情報源:OpenAI公式反論、CLS、CocoLoop、The Verge、Reuters。Appleの仮差止め申請、Chang LiuとTang Yew Tanの役割、退職時のメッセージ記録、連絡問題、訴訟までの間隔、OpenAIの公開反論を確認。